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鍼灸の働き

1.痛みを抑える 鍼灸は痛みに対して、非常によい効果を発揮しています。頭痛、肋間神経痛、胸痛、胃痛、腹痛、腰痛、三叉神経痛、坐骨神経痛、生理痛、手術後の痛みに対しては、針の効果がかなり得られます。鍼灸麻酔は正に、ハリの鎮痛作用を基に、発展してきた技術です。

2.各臓器や組織に対する調節効果 循環器系:交感神経と迷走神経のバランスを調節しながら、血管及び心臓をコントロールします。高血圧に対して、心臓の収縮を弱め、小血管を拡張させます。

呼吸器系:交感神経と迷走神経のバランスを調節しながら、気管支の収縮、拡張をコントロールします。喘息に対して、迷走神経の緊張性を低下させ、交感神経の興奮性を高め、気管支の痙攣を解除し、通気機能を改善します。

消化器系:胃腸液の分泌量、成分や胃腸壁の運動機能を調節することによって、急性、慢性胃炎、胃神経痛、胃痙攣、胃下垂、胃十二指腸潰瘍に対して、著しい効果がえられます。

また、胆嚢の分泌量、胆管運動を調節します。胆結石の針治療効果がえられるのは、胆管の収縮、運動を増強し、胆管口の括約筋を拡張させ、胆結石を排出させ、症状を解除することです。肝臓の働きをよくすることによって、肝機能を改善し、肝炎、肝硬変、肝臓の腫れにも良好な効果を得ます。

泌尿器系:腎臓の泌尿機能と腎内の毛細血管の通過性を増強し、膀胱の緊張度合いを調節し、低緊張性膀胱による尿閉症に対しても、高緊張性膀胱による尿失禁に対しても有効です。

生殖器系:脳下垂体のピツイとリンの分泌を増やし、卵巣と子宮の働きを増強し、不妊症、生理痛などの治療に幅広く応用されています。

神経系:大脳皮質の神経活動に影響を与え、興奮と抑制をバランスよく調節します。癲癇患者の脳電図を正常させます。

血液成分:ツポへの刺激は、血管周囲の交感神経線維を通して、脳垂体、副腎、植物神経三者の共同参与によって、血液成分の調節を行います。放射線が原因で、白血球減少の29例の患者に対し、合穀、足三里に針治療後、完治したのは12例でした。

白血病などで白血球の増加にも同様に有効です。赤血球の異常にも有効で、赤血球の量を増減させることも可能で、再生不良性貧血にもしばしば針で、完治する報告が出ています。 血小板の増減の調節にも効果がはっきりしています。

頚動脈の拍動エリアに皮膚針を使って、10~20分後、109例の肺結核患者は、喀血の症状が即改善しました。血中血小板量の増加が見られました。血沈の調整効果も認められました。 骨格:副甲状腺の機能に増強し、血液中のカルシウムやニンの量を増やし、骨の成長と発育を促進します。

内分泌:膵臓のインシュリンの分泌を増加し、糖尿病を改善します。 3鍼灸の免疫に対する増強効果 針刺激では、副腎皮質の機能を増強させ、ホルモンを増量させます。そして、網内系の活動を活発させ、全体的に免疫抗体の量を増やします。