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世界の鍼灸事情

1971年、米中国交回復で、ニクソン米大統領に随行するニューヨークタイムズのトップ記者ジェームス-レストンが、北京で虫垂炎を患って、緊急手術を受けることになりました。

ところが、彼は麻酔薬アレルギー体質でした。中国人医師が針麻酔で、手術を成功させました。奇跡だと思う彼は早速記事を書いて、ニューヨークタイムズの翌日のトップページに載せました。これで、鍼灸の素晴らしさが、米国で広く知られるようになりました。

米国では、過去20年の間に鍼灸人気が高まってきています。今ではアメリカの成人の半数が東洋医学の専門家の世話になっています。延べ受診者数は年間6億人で、西洋医学より多い。93年ハーバード大学医学大学院のデービッド・アイゼンバーグによる衝撃的な報告が出ました。

それによれば、90年代代替医療を一回以上受けたアメリカ人は、成人人口の34%にのぼります。「ニューズウィーク」2003年1月15日 米国立衛生研究所(NIH)は98年から、東洋医学に使う年間200万ドルほどの予算を1億ドル以上に膨れ上がりました。

プロジェクトはNIHの下部組織である米国立補完・代替医療センター(NCCAM)、米国立アルコール乱用・アルコール依存症研究所(NIAAA)、米国立歯科衛生研究所(NIDR)、米国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)、および国立薬物乱用研究所(NIDA)の研究奨励金で行っています。

国連の保健衛生部門である世界保健機構(WHO)は鍼灸治療が使える40以上の病態リストを作製しています。以下の表はこれらの病態を示しています。